和泉葛城山の春の花(2021年4月22~26日)
ヤマウグイスカグラ(山鶯神楽)<スイカズラ科>の花
日当たりの良い林縁でひっそりと咲いている。花はあまり目立たないが6月ごろに赤い実がなり甘くて美味しい。名前の由来はウグイスの鳴く頃に咲くからとか。
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花は沢山は咲かないので見逃してしまう |
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花の長さは1.5cmほど、雌しべが長く突き出している
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トサノミツバツツジ(土佐三葉躑躅)<ツツジ科>
紀伊半島と四国に分布する。和泉葛城山ではコバノミツバツツジに少し遅れて咲く。花も雰囲気も枝の先端に葉が輪生状に3枚つくところもよく似ていて区別が難しい。関東中心に分布するミツバツツジの変種とされ雄しべが10本あるのが違い。
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葉が展開するより少し花が先に咲く |
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花はコバノミツバツツジより濃いピンク色だが変異が大きい |
カナクギノキ(鉄釘の木)<クスノキ科>
葉の展開と同時に花が咲く、雌雄異株。和泉葛城山では日当たりの良い斜面でみられる。作業小屋の前にもあったが伐採されてしまった。クスノキ科のクロモジ属の中では唯一高木になる。老木になると樹皮が不規則に剥離して鹿の子模様になるので「鹿の子の木」が訛ってカナクギノキとなったといわれている。
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黄色い花はクロモジの花にそっくりだが1月ほど後に咲く |
エイザンスミレ(叡山菫)<スミレ科>
葉が深裂する無茎種のスミレ、和泉葛城山では葉がよく似たヒゴスミレ(花色は白)が日当たりの良いところに多く見られるが、本種は半日陰の林内の斜面で見られる。葉は大きく3つの小葉に分裂して各小葉も深裂する。
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花の色は白色から淡紅色と変異がおおきい。 和泉葛城山では薄いピンク色が多い
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ナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺)<バラ科>
日当たりの良い林縁や伐採後に多くみられる。作業道の脇や植栽樹の周囲に多く棘がするどい。花は枝から下垂する。上向きにさくニガイチゴと対照的。果実は一月ほどで熟しどちらもおいしい。葉は長細くモミジの葉を引き伸ばしたような形。
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花は前年に出た枝につく 花が咲いた枝は秋には枯れてしまうが 硬い枯れ枝に棘が残り、作業時に痛くて困る枝になる |
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